ベトナム工場のDX支援会社を比較する
ベトナム工場でDXやスマートファクトリー化を進める日系製造業向けに、支援会社のタイプ別の違いと選び方を、公開情報にもとづいて整理しました。
要点:5つのタイプに分けて考える
ベトナム工場のDX支援会社は、①大手ITグループ系、②生産管理・ERP導入系、③オフショア開発系、④FA機器メーカー系、⑤日越ブリッジ・伴走型の5タイプに大別できます。どれが優れているかではなく、自社の目的に合うタイプを選ぶことが出発点です。
大手ITグループ系
世界規模の拠点と大人数の開発体制を持つ。複数拠点にまたがる大規模案件や、大手メーカー向けの取り組みで名前が挙がる。
本ページの掲載例:FPT
生産管理・ERP導入系
生産管理・ERP・電子帳票などの業務システムを導入し、運用や現地スタッフの教育まで支援する。工場の管理業務をシステム化したい場合の選択肢。
本ページの掲載例:DEHA SOLUTIONS、SystemEXE Viet Nam
オフショア開発系
日本語対応のブリッジSEを置き、個別のシステム開発や基幹システムの移行を担う。
本ページの掲載例:カオピーズ
FA機器メーカー系
PLC・サーボモーター・ロボットなど設備側の製品を持ち、設備データの収集・蓄積から段階的に進める考え方を示している。
本ページの掲載例:三菱電機ベトナム
日越ブリッジ・伴走型
日本とベトナムの両側から、中小製造業の現状診断・ロードマップ策定・現場導入を支援する。
本ページの掲載例:SHINNA
比較表:6社の公開情報
各社の公式サイトと報道で確認できた事実のみを記載しています。確認できなかった項目は「記載なし」としています。
| 会社・タイプ | 拠点 | 製造業向けの公開情報 | 対応言語 | 料金 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| FPT(FPTソフトウェア/FPTジャパンホールディングス) 大手ITグループ系 | 日本:東京都港区(FPTジャパンホールディングス)/グローバル30以上の国・地域 |
|
公式サイトは日本語(サービスの対応言語は記載を確認できず) | 記載なし | |
| DEHA SOLUTIONS 生産管理・ERP導入系 | 日本:東京・名古屋/ベトナム:ハノイ・フエ・ホーチミン |
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日本語対応のブリッジSE(BrSE)を提供(同社サイト) | 料金額の記載なし(無料デモ・無料トライアルの案内あり) | |
| SystemEXE Viet Nam 生産管理・ERP導入系 | ベトナム:本社ホーチミン、支店ダナン・カントー、営業所ハノイ |
|
サイトは日本語・ベトナム語(製造業向けウェビナーは日本語での紹介) | 記載なし | |
| カオピーズ(Kaopiz) オフショア開発系 | 日本:東京都豊島区/ベトナム:ハノイ(本社)・ダナン |
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日本語対応のブリッジSEが常駐サポート。サイトは日本語・英語 | 記載なし | |
| 三菱電機ベトナム(MEVN) FA機器メーカー系 | ベトナム(拠点の詳細は本ページの出典では未確認) |
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記載なし | 記載なし | |
| SHINNA Service and Trading Company Limited(本ページの運営者) 日越ブリッジ・伴走型 | ベトナム:ホーチミン市(230 Đại lộ Bình Dương, Phú Lợi)/日本・ベトナムの両市場に対応 |
|
日本語・ベトナム語・英語 | お問い合わせください |
※ 公式サイトに記載がない項目は、実際には対応している場合があります。最新の内容は各社に直接ご確認ください。
選び方のポイント
- 1
まず「何を良くしたいか」を切り分ける
設備のデータ収集、生産管理・ERP、個別システムの開発、現状診断のどれが目的かで、合うタイプが変わります。目的が曖昧なまま比較すると、機能や価格の比較だけで終わりがちです。
- 2
日本語で意思疎通できる体制を確認する
日本語対応のブリッジSE(BrSE)の有無や、現場のベトナム人スタッフとの通訳・教育を誰が担うかを確認します。各社とも公開情報の範囲は異なるため、相談時に窓口体制を直接確認してください。
- 3
導入後の運用・保守・教育まで見る
DEHA SOLUTIONSの記事が紹介する数値では、「自動化技術を扱える人材の確保が困難」と答えた企業が48.6%に上ります。導入して終わりではなく、現地での保守と担当者の教育まで含めて比較します。
- 4
小さく始めて段階的に広げられるか
三菱電機ベトナムは、まずセンサーなどからデータを収集・蓄積する段階的な導入を提唱しています。全工場・全工程を一度に変えるのではなく、一部の工程で効果を確かめてから広げられるかを確認します。
- 5
自社の規模と案件の大きさに合うか
大手ITグループは大規模案件や大手メーカー向けの実績が目立つ一方、中小製造業では、小さな案件でも担当者が付く体制かどうかが重要になります。
- 6
同じ条件で複数社に見積もりを依頼する
本ページで確認した範囲では、各社とも公式サイトに料金額の記載は見当たりませんでした。対象工程・拠点数・運用期間を揃えて依頼し、導入費・保守費・教育費を分けて比較します。
よくある質問
ベトナム工場のDX支援会社にはどのようなタイプがありますか?
本ページでは公開情報をもとに、①大手ITグループ系、②生産管理・ERP導入系、③オフショア開発系、④FA機器メーカー系、⑤日越ブリッジ・伴走型の5タイプに整理しています。設備データの活用、生産管理の導入、個別システムの開発、現状診断など、目的によって合うタイプが異なります。
中小の製造業は、何から始めればよいですか?
一般的には、どの工程・どの業務に課題があるかを整理し、データ収集など小さな範囲から試して広げる段階導入が現実的です。FA機器メーカーの三菱電機ベトナムも、センサー等からのデータ収集・蓄積から段階的に導入する考え方を示しています。
費用の目安はどのくらいですか?
本ページで確認した範囲では、掲載している各社とも公式サイトに料金額の記載は見当たりませんでした(DEHA SOLUTIONSは無料デモ・無料トライアルの案内あり)。対象範囲・拠点数・運用期間で大きく変わるため、同じ条件で複数社に見積もりを依頼し、導入費・保守費・教育費を分けて比較するのが基本です。
日本語で相談できますか?
DEHA SOLUTIONSは日本語対応のブリッジSEを提供、カオピーズは日本語対応のブリッジSEが常駐サポートと公開しています。SystemEXE Viet Namは製造業向けウェビナーを日本語で実施し、SHINNAは日本語・ベトナム語・英語に対応しています。実際の窓口体制は、相談時に確認してください。
ベトナムの製造業では、自動化はどの程度進んでいますか?
DEHA SOLUTIONSの記事(2024年11月公開)が紹介する数値では、自動化の導入率は28.9%、関心は75.9%です。「自動化技術を扱える人材の確保が困難」とする企業は48.6%で、電力供給の不安定さも障害として挙げられています。そのため、導入後の運用・教育まで見て選ぶことが重要です。
このページは誰が運営していますか?
ベトナム・ホーチミン市に拠点を置くSHINNA Service and Trading Company Limitedです。SHINNA自身も比較対象の一社であるため、公開情報の事実のみを掲載し、順位付けや優劣の評価は行っていません。
掲載内容に誤りがある場合や、掲載を希望する場合はどうすればよいですか?
お問い合わせフォームからご連絡ください。事実の誤りは確認のうえ修正します。本ページは網羅的な一覧ではなく、公開情報を確認できた企業のみを掲載しています。
情報源と掲載方針
- 掲載対象は、ベトナムでの製造業向けDX・スマートファクトリーに関する公開情報を、公式サイトまたは報道で確認できた企業です。網羅的な一覧ではありません。
- 数値や事例は、出典に記載されたものをそのまま掲載しています。企業自身が公開した事例は「自己申告」と明記しています。
- 確認日は2026年10月23日です。内容は変更されることがあるため、検討時は各社の最新情報をご確認ください。
出典一覧
- FPTジャパン公式サイト
- 日経クロステック特集(DXアクセラレート2024)
- Business Wire(2025-08-26)
- DEHA SOLUTIONS 記事(2024-11-11公開)
- DEHA SOLUTIONS 公式サイト
- SystemEXE Viet Nam Smart Factory導入支援
- SystemEXE Viet Nam 公式サイト
- カオピーズ公式サイト
- カオピーズ 記事(ベトナムオフショア開発企業12選)
- ベトナム工場のスマート化(2026-09-25公開)
- SHINNA 製造業DX
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